けりかの草子

ヨーロッパ在住歴24年、現在英国在住のバツイチ中年女がしたためる、語学、社会問題、子育て、自己発見、飲み食いレポートなど、よろずテーマの書きなぐり。

2018-01-01から1年間の記事一覧

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ⑥

それまでの私の日常着ワードローブのブランド別勢力構造は、ユニクロ 70%、その他 30%というものであった。これが冬になると、ヒートテックのインナーや暖パンのフル活用で、ユニクロ 90%、その他 10%ぐらいになる。ところが、Superdryがセール解禁となり、…

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ⑤

まず、 *お詫びと訂正* 「Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ④」の内容に誤りがあったことをここでお詫びする。 この記事を投稿した直後、「実際に購買に踏み切ったのは今年の3月下旬になってからのことだった」という記述が実は事実に反すること…

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ④

そんなこんなで、Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗の前を通りかかるとほぼ毎回立ち寄るようになった私であったが、実際に購買に踏み切ったのは今年の3月下旬になってからのことだった。 それまではアイテム(95%がパーカー)を手にしたり、試着してみた…

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ③

Superdry 極度乾燥(しなさい)がセールをしないポリシーを通していると知って以来、私はこのブランドを数年間意識的に無視してきた。他の用事で店舗の前を通りかかることがあっても、立ち寄ることは決してしなかった。だが、横眼でショーウィンドウをチラ見…

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ②

それから2年ぐらい経過して(すなわち今から6年ぐらい前の話)、私のショッピング遠征範囲内にこのブランドの店舗をいくつか見かけるようになった。当時の私は外から眺めているだけであったが、どの店舗も店内は全体的に暗めの設定で、スポットライトで商品…

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ①

「Superdry 極度乾燥(しなさい)」という英国のファッションブランドをご存知だろうか。アメカジヴィンテージ系のブランドなのだが、ここ数年間にヨーロッパの主要都市のいずれかを訪れたことのある人なら、この奇妙な日本語混じりの文字をどデカく掲げたス…

古人の戒め~その⑥

セルフヘアカラーキットを使ったDIY Disasterの後始末には限界がある。私のように、DIYバレイヤージュの試みに大失敗している場合には特にそうだ。数週間後のイースター休暇には商用も兼ねて訪日することになっており、東京で仕事の打ち合わせも数件入ってい…

古人の戒め〜その⑤

DIY Disasterの後始末をさらにDIYで済ませ、どこまでも安上がりを追及する私。その④ですでに言及しているが、ここまでの出費額を再びおさらいすると、 DIYバレイヤージュキット ----- 7.99英ポンド 修正のためのセルヘアカラーキット ----- 6英ポンド 合計 1…

お国柄と偏見

昨日投稿した「スポーツイベントとお国柄」は、私自身から積極的にシェアして宣伝した友人たちから、多くの嬉しいコメントをいただいた。彼らの感想や体験談を読んで、さらにこの「お国柄」についていろいろと考えを巡らせた。というわけで、「古人の戒め」…

スポーツイベントとお国柄

*画像はrussiafifaworldcup.comから拝借 3月中旬からしたためている「古人の戒め」シリーズがまだ完結に至っていないのだが、この新しいネタが突如閃いたので、急遽飛び入り投稿さてていただくことにした。本当はコピーライティングの仕事の締め切りに追われ…

古人の戒め〜その④

セルフヘアカラーで「Midlife Crisis」修正後の頭。なかなかの出来❔ セルフヘアカラーキットを使ったことのある人ならよくわかると思うが、自分で自分の髪の毛を染めるという作業は、髪が長ければ長いほどcollateral damage(コラテラルダメージ = 副次的な…

古人の戒め〜その③

昭和の田舎のヤンキーか、たちの悪い野良のブチ猫のようになってしまった私の頭髪を見た夫は、どう対応すべきか決めかねていたのか、しばらく無言だった。ツッコミを入れられる前に先手を取って事態を説明する方が賢いととっさに判断した私は一言、「Midlife…

古人の戒め〜その②

そしてその日の夜、招かざるコメントを避けるため、夫と娘がテレビに夢中になっている間にこっそりと2階のバスルームでバレイヤージュ染毛料の塗布にとりかかった。染毛料と書いてしまったが、バレイヤージュでは髪をほうきで掃いたようなスジにブリーチする…

古人の戒め~その①

ことわざというのは、古人の長い経験の積み重ねから生まれた知恵と教訓であり、単なる語呂合わせの良い言葉遊びではない。小中学校で暗記させられて今でもいくつか覚えているが、やはり四半世紀も海外で暮らしていると、昔のようにすっと出てこないことわざ…

夫婦間の主従関係

私は他人に自分の夫の話をするとき、主義として「主人」という表現は絶対に使わないようにしている。くだらないこだわりかもしれないが、私にとってこの「主人」という言葉は夫婦間の主従関係を象徴するものであり、男性上位を認める表現であるため、どうし…

嘘の色合い

大胆なSMエロシーンを大スターの2世女優が体を張って演じたことで話題を呼んだ映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(日本公開2015年2月15日)。英国人作家E・L・ジェイムズによる同名の原作小説は、日本では早川書房から翻訳版が出ているらしい。小…

失われた櫃

オランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)に、17世紀の日本製漆器の大きな櫃が展示されている。その側面には、「源氏物語」のいくつかの場面が蒔絵で見事に描かれている。これは、1640年頃にオランダ東インド会社の日本支部長(役職名は私訳)が徳…