けりかの草子

ヨーロッパ在住歴24年、現在英国在住のバツイチ中年女がしたためる、語学、社会問題、子育て、自己発見、飲み食いレポートなど、よろずテーマの書きなぐり。

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ⑥

それまでの私の日常着ワードローブのブランド別勢力構造は、ユニクロ 70%、その他 30%というものであった。これが冬になると、ヒートテックのインナーや暖パンのフル活用で、ユニクロ 90%、その他 10%ぐらいになる。ところが、Superdryがセール解禁となり、この勢力関係に大きな異変が起こり始めた。

 

サマーセール期間中に購入したSuperdryのアイテムは何点ぐらいに及ぶだろうか。意味不明な日本語が書かれていないTシャツ2枚、フィットネスウェアのパーカーとタンクトップ、袖がレースのグランパシャツ3枚(白2枚とカーキー+ブラック1枚)、マリンストライプの長袖薄手ニットトップス1枚(ウェストがくびれフィット)、ユーティリティーパンツ風ジョガーパンツ1着などなど。さらに夫用にカッコいいブラックのグランパTシャツ1枚と、ダークグレーのグランパニットジャンパー1枚。これらはネットショップでオーダーしたものだ。

 

この夫用のブラックのグランパTシャツは実は、彼が自分で買ったものの色違いだ。彼が買ったのはネイビーだが、杢ライトグレーのパーカー購入でSuperdryにすっかり改宗した私が、宣教師のごとく彼にSuperdryの良さを売り込み、その気にさせたのだ。彼自身、このTシャツを着用するようになって以来、Superdryのデザイン性と質感の高さ、価格のお手頃さにかなり感心している。最初は自分がこのブランドの対象年齢をかなり上回っている(夫は60代なので)とコンプレックスを抱いていたようだが、このグランパTシャツやグランパニットジャンパーを着た夫の姿を見た娘と私に、「ダディ、カッコいい!」と褒められ、自信が湧いたようだ。

 

夫の故郷インバネススコットランド)に滞在中に店舗内でのサマーセールで得たお気に入りアイテムは、ベージュのトレンチコート。なかなか厚みのあるしっかりとした生地で作られており、裏地も施されている。このブランドの主流であるアメカジ路線とは一線を画したシックなモデルだ。これはビジネスミーティングにでも着て行ける。

 

秋口の今の私の日常着ワードローブ勢力構造は、Superdry 60%、ユニクロ 30%、その他 10%ぐらいではないだろうか。とにかく、Superdry が断然優勢にある。現在の室内着は99〜100%がSuperdry ものだ。そのままの姿で娘を学校に送り迎えしても、恥ずかしいという思いはない。むしろ、胸を張って行けるのだ。ズンバ教室に行く時は、フィットネスウェアのクイックドライ素材パーカー(ブラックの迷彩柄)を着用している。肌寒くなってきた最近は、その上にユニクロのウルトラライトダウンベストを重ね着している。

 

このフィットネスウェアのパーカーは、外側には奇妙な日本語は一切表示されていないのだが、内側に非常に不思議な日本語の商品説明(?)がプリントされている。しかもそれは、英語の説明文の途中に意味不明な日本語が割り込んだ形になっている。

 

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これがその不思議な説明文

 

おそらく、

Superdry@

SuperTechFabric: Moves Moisture Away From Skin During Excercise 

Japan Spirit British Design 

とあるべきなのであろう。この間に飛び入りした日本語は、一説の通り、Google Translateによる翻訳なのだろうか。使われている単語の多くは、確かに英文を見ていると関連用語ではある。だが、文章としてまったく意味を成していない。最近のGoogle Translateの訳はもっとましだと思う。そこで実験してみることにした。その結果がこれ。

 

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グーグル翻訳の結果

 

やはり、それなりの訳文が出てくる。では、あの日本語は一体何なんだろう。そしてどうやって出てきたのだろうか。店舗内でのサマーセールで買った、「Storm Hybrid Ziphood」というシリーズもののあの中綿入りジャケットにも、内側のラベルにこの上なく不思議な日本語が表記されている。しかも、権威のある口調の文章で、全体としての意味は不明だが、それなりに文章になっている。実に不思議だ。いつか、このブランドのデザイナーに、どうやってこのような日本語の文章を作成しているのか訊ねてみたい。

 

だがきっと、日本人にとってはまったく意味を成さない奇妙な日本語でも、日本語を理解しない非日本人にとってはカッコよく目に映るのだろう。まあ、下品な言葉や侮辱が書かれている訳ではない(日本人を含む東洋人が昔に着ていたTシャツなどには、こういった恥ずべき英語の表現が書かれていたことがよくあった)ので、お茶目な演出ということにしておこう。

 

実は、私のSuperdryハマりをさらに加速させたニュースがある。

 

それは、まだサマーセールが続く8月19日のこと。アプリをiPhoneiPadの両方に入れているBBCのニュースアプリに、「Brexit vote campaign gets £1m from Superdry co-founderブレグジットに対する投票キャンペーンにSuperdryの共同創業者から100万英ポンドの資金提供)」という見出しが出ているのが目に入った。

 

こちらがその記事:

www.bbc.co.uk 

気になるので早速記事を読むと、このブランドの共同創業者ジュリアン・ダンカートン氏が、英国のEU離脱にあたって英国がEUと交わす最終合意の内容について、国民に賛否の意思表示をする機会を与えることを要求している(俗に言う、2度目のブレグジット国民投票)「People's Vote(人民の投票)」運動の主催者に100万英ポンド(約1億4600万円)の資金を提供したという。このニュースはBBCニュースだけでなく、当然ながらガーディアン紙やタイムズ紙、デイリーテレグラフ紙、デイリーメール紙といった英国の有力全国紙でも大きく取り上げられていた。

 

記事の中で、ダンカートン氏は、「もしブレグジットが20年前に起こっていたら、現在のSuperdryブランドの世界的な成功は考えられないものだったはず」と語っている。だから彼は「People's Vote」にこの運動が受けた資金提供の中で最大級の貢献をしたのだそうだ。これは反ブレグジット派の私にとって、グッと込み上げるものを感じるニュースだった。

 

このブランドの対象年齢層には反ブレグジット派が多い。彼らのポジティブな反応を狙っていたとしたら、私はまさにその思惑通りの行動をしている。そう、私のSuperdry購入頻度は、確かにこのニュースでさらにアップした。

 

今から数日前の10月20日、「People's Vote」の呼びかけで、2度目のブレグジット国民投票を求める人々がロンドン中心部でデモ行進をした。日本語のこの記事に結構詳しく報道されているので、興味がある人はご覧あれ:

topics.smt.docomo.ne.jp

 

こちらのメディアの報道では、ロンドン市長のサディック・カーン氏など数多くの著名人を含め、英国全土から集まった約70万人の参加者が国家議事堂広場まで行進したそうだ。

 

その中に、Superdryの服を着た人々は何人いたのだろう。

 

そんな考えを巡らせる私のSuperdryフィーバーは、2週間前に始まったミッドシーズンセールでさらなる高みに達していたのだった。

 

ミッドシーズンセールでの「戦利品」の数例をあげると、日本から帰国後に買ったブラックの「Track & Field 」パーカーのレッド版、ブラックの「Scuba Luxe Longline Blazer Jacket」(下の写真)、そして、最近ひどい腰痛のためジーンズが履けなくなったので重宝しているブラックの「Fashion Jogger」。これはやや細身のジョガーで、サイドにあしらわれたラメ入りの黒いテープがカッコいい上に、履き心地抜群。さらに、サマーセール中にスコットランドの店舗で買ったスマートなトレンチコートのレッド版を夫が買ってくれた。

 

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これは何と70%オフで入手した

 

もうここまでくれば、私の日常着ワードローブの勢力図は、Superdry 80%、ユニクロ 15%、その他 5%ぐらいになっているであろう。

 

定番アイテムは十分以上に揃ったし、欲しいと思うアイテムはもう買い尽くした。いくら50%オフセールといっても、これ以上は過剰摂取になる。

 

そろそろ熱を冷まして落ち着くべきだと自覚している私であった。

 

~(やっと)完~

 

 

 

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ⑤

まず、

*お詫びと訂正*

 

「Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ④」の内容に誤りがあったことをここでお詫びする。

 

この記事を投稿した直後、「実際に購買に踏み切ったのは今年の3月下旬になってからのことだった」という記述が実は事実に反することに気が付いた。3月上旬の大雪のくだりを読み返していた時、この大雪のせいで、あるアイテムをSuperdryの店舗で衝動買いしていたことをハッと思い出したのだ。

 

それが下の写真のビーニー帽。外側がニットで内側にはフリースの裏地が付いており、大寒波の間、私の頭を寒さからしっかり守ってくれた。

 

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3月上旬の大雪の際に大活躍したビーニー帽

 

だがあくまでもこれは、「Superdryのものを買う」という明確な意志に基づいて購入したものではない。その日、外出先で頭痛がするほどの寒さに耐えきれなくなった私は、防寒帽を探して様々な店を徘徊した。どこもたいていニットやフリースのビーニー帽は置いていたが、あったか裏地付きでそれなりにオシャレなものを揃えていたのはSuperdryだけであった。頭が冷え切っていたその時の私には、例の理性の声(自尊心の声)は聞こえなかった。最初に手にしたのがこの写真のモデルだったのだが、その正面にあしらわれたワッペンには、雪山の頂上のような絵を背景に「真」という漢字一文字が立体的に張り付けられている。それが何を象徴しているのかは不明だが、その周囲には英語で「SUPERDRY MOUNTAINEERING SUPPLIES」と書かれており、その全体像はなかなかシブいと思った。

 

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これがそのワッペン

 

衝動的に買ってしまったアイテムだが、これは大正解だった。大寒波の間、この裏地付きビーニー帽は実に大活躍した。だが、一目でSuperdryのものとわかるアイテムではないためだろうか、冬が終わって衣替えをした後、これをSuperdryで購入していたことをすっかり忘れてしまっていた。それとも、私の自尊心の自衛機能が、素晴らしい裏地付きビーニー帽を買ったという記憶だけ残し、それがSuperdryのものであるという事実を無意識のうちに消し去っていたのだろうか。

 

というわけで、「Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ④」で披露した杢ライトグレーのパーカーはその実、私が最初に購入したSuperdryのアイテムではなかったのだ。誤った情報を記載して申し訳ない。

 

話をこの記事の本題に移すが、私は惚れるとのめり込みやすいタイプである。日本へ旅立つ直前に購入したパーカー(「Orenge Label」と称されるシリーズ)にすっかり惚れた私は、英国に帰国した直後、「Track & Field」と呼ばれるシリーズのブラックのパーカーを購入した。下の写真がそれだ。

 

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カッコいい

 

右の袖口には、Superdryのヴィンテージロゴ(中国語の簡体文字なし版)のラベルが付いていて、それがたまらなくカッコいい。しかもそのラベルの下部は、ロゴのラインに沿ってカットされている。なんという細部へのこだわりだ。下がそのクローズアップ写真。

 

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このラベルがたまらない



 着心地はいいし、とにかくデザインが素敵だ。2枚持つようになって幸せ感が拡大し、それからは事あるごとにSuperdryの店舗に入って様々なアイテムを物色したり、ネットショップを定期的にチェックするようになった。そして、上のブラックのパーカーを入手してから1ヵ月後には、シンプルなレッドのパーカーを購入している。


そうして巷ではサマーセールが始まった7月のある日のこと。他の用事でウィンザーの街中を歩いていた時、Superdryの店舗の近くに来たので(というより意図的に行ったと白状すべきだろう)何気なく中に入ってみた。すると‼‼

 

なんと、店舗内では、今までのポリシーを180°大転換し、最大50%オフのサマーセールが展開されているではないか!この朗報に驚喜した私は、何かに取り憑かれたかのようにセール対象アイテムを物色した。

 

その頃の英国は、1973年に次ぐ記録的な猛暑の真っ只中であった。「涼しい」という定評のある英国の夏だが、あの時は晴天で気温が30度前後の日々が数週間続いていた。そんな中、私がSuperdryのセールで購入したアイテムはなんと、ネイビーの中綿入りジャケット(フード付き)。この炎天下にあって今すぐ着用できる品ではないが、半額というこの上なく魅力的な価格に抵抗できなかった。フロントとポケットに採用されたピンクのファスナーがアクセントを添えている。長袖モデルなのだが、袖部は杢調ネイビーのニット素材が使われており、遠くから見ると、ニットに中綿入りベストを重ね着しているように見える。ユニクロのウルトラライトダウンジャケットのようにパッカブルではないが、全体的なデザインは断然こちらのほうがカッコいい。これは秋口に娘の送り迎えで活躍しそうだ。

 

本当はもっと店内でセール対象アイテムを物色したかったのだが、残念ながらその日は時間切れ(娘を学校に迎えに行く時間が迫っていた)で、「戦利品」はこのジャケットだけであった。これほどまでに超お買い得の期間を、しかも今まで考えられないことであった半額セールという夢のような機会を、このジャケットだけで済ませる訳にはいかない。そこで娘と帰宅後、彼女の宿題(読書)のサポートを終えてから、私はSuperderyのネットショップを貪るように検索した。

 

すると、魅力的なアイテムの数々が超嬉しい価格で提供されているではないか!喜びの絶頂に達した私は、気に入ったアイテムで自分のサイズがあるものを次から次へとバーチャルなショッピングバッグに入れたのだった。

 

(まだ)続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ④

そんなこんなで、Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗の前を通りかかるとほぼ毎回立ち寄るようになった私であったが、実際に購買に踏み切ったのは今年の3月下旬になってからのことだった。

 

それまではアイテム(95%がパーカー)を手にしたり、試着してみたりして、レジのすぐ手前まで近づいたことが何度もあったのだが、いざとなると、「そんな意味不明の日本語が書かれた流行りアイテム着るなんて、恥ずかしくないん?」という理性の声(というよりも自尊心の声)が頭の中で鳴り響き、葛藤にもがいた末、最終的には購買を断念するというパターンを繰り返していた。

 

それが、約3週間の日本滞在へ向けて旅出つ当日のこと。乗ることになっていたヒースロー空港からのインチョン経由成田行き便は18時50分発であったので、渋滞につかまらなければ空港までタクシーで25分程度で行ける地域に住む私たちは、出発直前の買い物に出かけた。行先は自宅から車で15分弱の距離にある、英国王室の居城で名高いウィンザー。ここにもSuperdry 極度乾燥(しなさい)の店舗がある。実は、「Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ②」で掲載した写真の店舗がそれだ。

 

買い物の本来の目的は、家族や友人、取引先に贈る英国土産であった。英国の海外PR主力艦である王室のウィンザー城があるこの町には、英国王室好きが多そうな日本の人々への土産にうってつけのアイテムが数多く売られている。ヒースロー空港内のストアでも買えるものは山ほどあるが、やはり「本場」城下町で仕入れたものだと精神的に格が数ランク上になる。それを狙ってウィンザーに足を運んだのだが、その実、私の秘められた真の目的は、Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗に立ち寄ることであった。

 

3月下旬となると、日本では春うららで桜が美しい時期だが、英国はまだまだ肌寒い。特に今年の3月は2度も寒波が襲い、日本へ出発する1週間前には我が家の地域も大雪に見舞われたほどであった。そのため、英国出発時にはまだ冬用のアウターが必要だが、日本に到着すると暖かくて必要なくなる。ダウンジャケットやコートだとかさ張ってしまい、ただでさえ荷物の多い子連れ旅の私たちには邪魔になるだけだ。だからその解決法は重ね着である。英国を出る時には数枚のレイヤーを重ね着し、日本到着後はそれぞれのアイテムを単品で着回しする。私がその時構築していた出発時の重ね着ファッションは、アマゾンでネット注文した元祖ワンダーウーマンの半袖Tシャツ+厚めのパーカー+レザーのバイカージャケットに、長時間のフライトで腰が痛くならないようにジーンズは避け、楽チンフィットのジョガーパンツというコーデであった。

 

そこで、Superdry 極度乾燥(しなさい)のパーカーを今度こそ入手しようと心に決めたのだ。奇妙な日本語がデカデカと書かれていないものなら、日本でも堂々と胸を張って着ていられる。しかも、まだ日本未上陸のブランドだから、希少価値があってカッコいいではないか。一刻も早くSuperdry 極度乾燥(しなさい)のパーカーを物色したい私は、ウィンザーに到着すると、土産物の選択を夫の裁量に任せることにして、Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗に直行した。

 

こうしてついに手に入れたのが、遠くからはホワイトにも見える杢ライトグレーの地にターコイズのSuperdryヴィンテージロゴが左胸にさり気なく刺繍されたパーカー。上から下まですっとんカットのユニクロものとは異なり、ウェスト部分がくびれフィットになっていてスタイリッシュなうえ、素材の質感も絶妙だ。ヴィンテージロゴには例の中国語の簡体のような文字も付属しているのだが、このモデルの場合はシルバーの糸で刺繍されており、そのサイズもかなり小さいのでまったく目立たない。

 

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これがそのヴィンテージロゴ


入手したパーカーが収められた派手なオレンジの紙袋を提げて店舗を後にし、夫と娘に合流すると、夫の視線はやはり自然とその紙袋に注がれた。無言でからかうような笑顔を夫に向けられた私は、このウィンザー遠征の真の目的がこれであったことを白状せざるを得なかった。だが、購入した杢ライトグレーのパーカーを見せると、「おっ、いいじゃん、それ!」と夫は(英語で)褒めてくれた。

 

それでもまだほんの少し自尊心に後ろ髪を引かれていた私は、帰宅するとベッドの上にこのパーカーを広げ、その一部をiPhoneで撮影し、自虐ギャグのノリで次のようなコメントを添えて自分のFBに投稿した。

 

「これまで私は、奇妙な日本語を使っている(一説によると、意図的であるとのこと)このブランドのものは一切買わないと誓っていた。

にもかかわらず、日本へ向けて旅立つその日に、衝動的にこのアイテムを買ってしまったのだ。しかも私は、このブランドの対象年齢層を最低でも20歳は超えている。

私は一体何を証明しようとしているのだろうか。。。

ミッドライフ・クライシス???」(注:原文は英文)

 

すると、投稿してから数分後に、ドイツ在住で私と同世代の日本人女性W子さんが、「五年ぐらい前に数枚買って、未だ着てるよ。ふつーに😅」というコメントを寄せてくれた。彼女のこの一言で私は突如、自尊心の足枷から解放され、「ああ、これでいいんだ!もうくだらない意地を張らないで、好きなら好きって正々堂々と全身で表現すればいいんだ!」という清々しい気持ちと感謝の念に包まれた。W子さん、ありがとう。貴女のおかげで、素直にSuperdry 極度乾燥(しなさい)を愛することができるようになった。この時の私の体内にはドパーミンがほとばしっていたことであろう。

 

自尊心のしがらみから解放された私の幸福感は、ぼかし加工を施した下の写真からでも見て取れるのではないだろうか。

 

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ヒースロー空港出発前の娘と私。Superdry 極度乾燥(しなさい)のパーカーとレザーのバイカージャケットの重ね着姿

 

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こちらは新潟の海岸にて

 

この写真から分かるように、このモデルではジッパーのスライダー部の引手が2つ重ね構造になっており、下の引手はロゴのカラーとマッチしている。実に何気ない演出なのだが、これが何とも素晴らしい匙加減だ。フード部には、一般的な「紐」ではなく、幅広の平たいテープのようなロープが通っている。そしてその右先端には、ブランドの公式ロゴ入りラベルが縫い付けられていて、これがまた憎らしいほどカッコいい。

 

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これ!


 

ああ、惚れたよ、本当に!

 

続く

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ③

Superdry 極度乾燥(しなさい)がセールをしないポリシーを通していると知って以来、私はこのブランドを数年間意識的に無視してきた。他の用事で店舗の前を通りかかることがあっても、立ち寄ることは決してしなかった。だが、横眼でショーウィンドウをチラ見することが何度かあったことは否定できない。本当は気になるのだが、あんなお高くとまっているブランドに媚を売るなど、私の自尊心が許さない。そもそも、いい歳こいた四十路の日本女子が、訳のわからぬ日本語を掲げた若者向けの服を着て出歩くなど、同邦人の面汚しになるではないか。

 

私はベーシックな普段着としては、ユニクロのアイテムを多用している。特にヒートテックのインナーや暖パンは、冬のマストアイテムになっている(2017年12月13日投稿の『冬の必需アイテム』をご参照あれ)。だが、パーカーとなると、無地しかないユニクロものはどうもベーシックすぎるうえに、カラーオプションもどこかくすんだ色が多く、レディースモデルでも上から下までストンとまっすぐカットなので、私の目には野暮ったく見える(というよりも、私が着るとかなり野暮ったくなるだろう)。

 

それでも、昨年の1月に日本に里帰りした際、ユニクロで黒の裏ボア付きパーカーを買った。寒い英国の冬に活躍する品であったが、何度目かの洗濯の後、湿気のようなニオイが取れなくなった。乾燥機に入れようが、晴天の日に天日干ししようが、衣類の消臭剤と一緒に洗濯しようが、この嫌なニオイはまったく解消されなかった。それどころか、ニオイはますます強くなり、身に纏うのが苦痛になったため、チャリティー団体の不要衣類回収ボックスに寄付してしまった。

 

7年ぐらい前に買ったアバクロの白いフードなしパーカー(もちろんセール中にネットで購入)は、プロゴルフトーナメント観戦や夫と9ホールをプレーして回る時などに特に愛用していたが、着込んでいるうちにグレーに変色し、摺り切れも所々にできてしまったため、だいぶ前に処分してしまっていた(チャリティー団体に寄付)。あのアバクロのパーカーを頻繁に着ていた頃、「君はこのブランドの対象年齢層から外れているだろ」と米国在住の夫の友人にからかわれたことがあった。夫もその友人も私より一回り以上年上なので、その時は「あんたたちよりは対象年齢に近い!」と言い返して着続けていたが、やはり彼のあの言葉は私の自尊心に傷を残していた。だから以来、アバクロものと一目瞭然のパーカーなどは買わないようになった。

 

といった訳で、私はしばらくパーカーなしの生活をしていた。パーカーは日常の必須アイテムではないが、あると非常に便利で重宝する。ユニクロものは愛想がないし、アバクロはまたからかわれる可能性が高い。いい感じのパーカーを売っている他のブランドで思いつくのは、英国カレッジトラッド系のジャック・ウィルス(こちらをご参照あれ:日本未上陸!人気急上昇中の「ジャック・ウィルス」は香港で手に入れろ! | TRIP'S(トリップス) )だが、これはイングランドの中高校生(特に私立学校)の学校外制服のようになっているため(このブランドのパーカーやスウェットシャツ+レギンスまたはスキニージーンズ+UGGのムートンブーツが超定番)、それこそ対象年齢層をかなり外れている私は恥ずかしくて着ることができない。

 

それならやはり、Superdry 極度乾燥(しなさい)ものだろうか…  確かにSuperdryには、カッコいい日常着アイテムとして重宝しそうなものがいくつかある。

 

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拒絶しながらも、実は気になる???

 

だが、ジャック・ウィルスが中高生の定番ブランドになっているのに対し、最近はSuperdry は30代~50代の「大人」の間で普段着の主流ブランド化している。小学校低学年の娘を学校に送り迎えするときに出くわす他の学童の保護者も、ビジネスウェアの人を除外すると40%近くがこのブランドのアイテムを着ているように見える。娘の学校のすぐ近くにある教会(英国国教会なのだか、キリスト教新興宗教なのだかイマイチ不明)の牧師さんは、おそらく私より5歳ぐらい若いのだと思うが、彼でさえ私服のときは必ずSuperdryものを着ている。夏はTシャツ、そして最近はパーカーかスウェットシャツにジーンズ姿だが、いつもSuperdryもので、しかも様々なデザインのものを持っている。

 

流行っているからといって、大勢の人々と同じものを持つことは極力避けたい(というか、プライドが許さない)私なのだが、実用性、品質、デザインの良さ、全体的な魅力と価格の正当性という要素を備えたブランドなら考慮してもいい。

 

そういった成り行きで、私は数年間その存在を否定してきたSuperdry 極度乾燥(しなさい)の店舗を意図的にチェックするようになったのだった。

 

~続く~

 

 

 

 

 

  

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ②

それから2年ぐらい経過して(すなわち今から6年ぐらい前の話)、私のショッピング遠征範囲内にこのブランドの店舗をいくつか見かけるようになった。当時の私は外から眺めているだけであったが、どの店舗も店内は全体的に暗めの設定で、スポットライトで商品を照らし出しているように見受けられた。だが、外からの雰囲気は、似たような路線の米ブランド、アバクロンビー&フィッチ(日本人の間では「アバクロ」と呼ばれているそうだが)よりも入りやすそうだ。

 

アバクロは、もう最近はあまりやっていないようだが、モデルばりの若いイケメン坊やが半裸でシックスパック(フランス人はシックスパックのことをよく、"tablette de chocolatタブレット・ドゥ・ショコラ=板チョコ)"と表現する)を披露しながら店舗の入り口に立っていて、中年女の私には近づきがたかった。勇気を奮って中に入れば、これまたモデルばりの超スリムで超脚長のお嬢ちゃんたちが、「こんにちは!今日は何をお探し?」みたいなノリで話しかけてくる。こんな若々しいBeautiful Peopleのスタッフ陣に囲まれると、自分がひどく場違いの人間に感じ、被害妄想なのかもしれないが、彼らの一見フレンドリーな眼差しも、「あんたのようなメタボの凡人オバハンに着れる服なんて、この店には置いてないよ!何歳のつもり?」といった嘲りの視線に見えてしまう。そのうえ、店内にガンガンふりまかれている香水の匂いは超濃厚で、数秒のうちに眩暈で頭がクラクラしてくる。そしてそのどぎつい香水の匂いは、店を出た後も頑固に自分の衣服や髪にこびりついている。だから私はアバクロの服を店舗で買ったことはあまりなく、セールの時にネットで注文するのがオチだった。

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗は、そんなアバクロのものよりもずっと近づきやすく見えた。店員も多種多様な体型と容貌の普通人なのでホッとする。何度かショーウィンドウ内のディスプレイで「いいな」と思うパーカーやトップスを見かけ、購買意欲をそそられたことがあった。だがやはり、生粋の日本人である私が、意味不明の奇妙な日本語が堂々とプリントされた服を着て歩くというのは恥ずべきことではないだろうか。いや、それでも気になるアイテムがいくつかある。しかし、日本人としてのプライドが許さない。私の心はしばらくそんな葛藤に苦しんでいた。最終的に、変な日本語が書かれていないアイテムをセール価格でなら買ってみてもいいだろうという妥協点を見出し、セールシーズンに自宅から一番近い店舗を覗いてみることにした。

 

 

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これが当時私の自宅から一番近かった店舗。昨年にもう少し近いショッピングモールにより大きな店舗ができた。今では学生に20%割引を提供しているようだ。

 

 

ところが、セールシーズンが訪れ、他のほとんどのブランドが30~50%オフセールをやっている中、Superdry 極度乾燥(しなさい)の店舗には「セール」のセの字も書かれていない。「セールやってます!」と宣伝していないだけで、店内の商品は実はちゃんと割引されているのではと思い、中に入っていくつかのアイテムをチェックしてみたが、値段が下方向に訂正された形跡は一切ない。店員にセールをやっているのかどうかを尋ねるのは恥ずかしいので、スマホで「Superdry Sales Dates」のキーワードでググってみた。すると、このブランドに関するフォーラムのようなサイトに、このブランドはセールをやらない主義であるというような書き込みがあるのを見つけた。検索結果をさらにスクロールしていくと、同じようなことを書いた記事がいくつもあった。

 

これには私はかなりナヌっ⁉︎ときた。それはまるで、以前から少し気になっていた男子に声をかけようと近づいた時、その男子が誰かに「俺、お金持ってる女子しか相手にしないんだ」と誇らしげに言っているのを立ち聞きしてしまったかのようだった。

 

自分の信念を曲げ、妥協案をひねり出してまで歩み寄ったというのに、なんともお高くとまった態度だ。プライドを傷つけられた私は、「何それ、傲慢すぎるやん!それやったら、あんたとこのなんかいらん!」と関西弁で(心の中で)叫び、ふんっと鼻を鳴らして店を立ち去ったのだった。

 

~続く~ 

 

 

Superdry 極度乾燥(しなさい)と私 ~その ①

「Superdry 極度乾燥(しなさい)」という英国のファッションブランドをご存知だろうか。アメカジヴィンテージ系のブランドなのだが、ここ数年間にヨーロッパの主要都市のいずれかを訪れたことのある人なら、この奇妙な日本語混じりの文字をどデカく掲げたストアを見かけたことがあるのではないだろうか。

 

このブランドが誕生したのは2003年。人気に火が付いたのは5〜6年前だったような気がするが、今では英国内だけでなく、欧州諸国や米国、中東でも爆発的な人気を博しているという。最近になってその不思議なブランド名と驚異的な人気ぶりが日本のメディアでも取り上げられたようだし、並行輸入サイトもあるそうだから、日本人の間でも以外と知名度/認知度があり、人気もじわじわと高まりつつあるのかもしれない。

 

だが、ブランド名はあくまでも単に「Superdry」であって、怪しい日本語を伴った「Superdry 極度乾燥(しなさい)」は、ロゴまたはトレードマークというべきものであろう。そもそも、漢字の読める中国人や韓国人などを除けば、日本語を知らない非日本人にとって、これらの文字はグラフィック以上の意味はない。

 

不可解な日本語のグラフィックは「極度乾燥(しなさい)」だけに止まらない。このブランドのTシャツや人気商品のパーカーの多くには、中国語の簡体字のような文字が並べられたもの(スマホ版サイトをスクリーンショットした下の画像のパーカーがその一例)や、「自動車潤滑」「会員証な」「物のスポーツウェア」などの意味不明な文字がプリントされている。

 

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ここでお断りしておくが、私のこの記事はこのブランドの紹介や検証を目的としているのではなく、(くだらないかもしれないが)私とこのブランドの「愛憎関係」についてしたためるものである。だから、このブランドについてもう少し詳しく日本語で知りたい方には下の記事をおススメする。

 

英国人気ブランド「Superdry 極度乾燥(しなさい)」が日本出店しない理由をあえて聞いてみた | ハーバービジネスオンライン

 

イギリス生まれのブランド『Superdry極度乾燥(しなさい)』が間違った日本語を直さない理由。 | FUKROO [フクロー]

 

SuperDry 極度乾燥(しなさい)はどの位の価格帯か? - Superdry.極度乾燥(しなさい) ヨーロッパ直輸入専門店

 

私がこのブランドを初めて知ったのは、確か今から8年前のことだったと思う。3月の下旬、まだ肌寒さが残る英国を脱出し、とっくに夏モードのフロリダに住む友人の豪邸に数週間ほど居候させてもらうため、ロンドンのヒースロー空港でマイアミ行きの便を待っているときのことだった。

 

スーツケースに入れた夏服セレクションに不安を感じ、服屋を探して空港内ショップ街を徘徊していると、アメカジ系のTシャツやパーカー、ビーチサンダルを豊富に揃えている店に出くわした。「おお、これは目的地のファッションに相応しいではないか」と驚喜した私は、ブランド名を確認せずに中に入って商品を物色し始めた。「極度乾燥(しなさい)」という奇妙な日本語を目にしたのは、あるTシャツのサイズを確認しようとラベルをチェックした時のことである。

 

これがもし漫画の世界であったなら、私のキャラクターの頭上には大きな「????」が浮かんでいたことであろう。よく見ると、どの商品にもこの、完璧に書かれていながらも意味不明の日本語を表示したラベルがついている。それどころか、先述の「自動車潤滑」といった、これまた意味不明の日本語がデザインの一部になっているものもある。「JPN」や「OSAKA」などの文字がプリントされたTシャツもあり、一瞬日本のブランドなのかと思った。だが、日本のブランドなら意味不明な日本語は使わないはず。そして、上の写真と同じ中国語の簡体字のような文字がプリントされた商品を目にしたとき、私はこのブランドが日本のものではないことを確信した。

 

各商品はそれなりの質感があり、デザインもなかなかであったが、Tシャツの値段が私の許容範囲を超えていたのと、不可解な日本語が書かれている点が私の購買意欲を萎えさえた。そのうえ、このようなアメカジTシャツは本場米国のほうがずっと安く手に入るはずだ。

 

 こうして私は理性の声に従い、手ぶらでその店を立ち去ったのだった。

 

~続く~

 

古人の戒め~その⑥

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セルフヘアカラーキットを使ったDIY Disasterの後始末には限界がある。私のように、DIYバレイヤージュの試みに大失敗している場合には特にそうだ。数週間後のイースター休暇には商用も兼ねて訪日することになっており、東京で仕事の打ち合わせも数件入っている。そのようなかしこまった場に、昭和のヤンキーのような頭で出向くわけにはいかない。プロによるカットでもカバーしきれないほどのDisasterなので、これはやはりプロに丁寧に染め直してもらうしかない。そのことを夫に白状すると、再び呆れられるか馬鹿にされると思っていたが、人間のできた人である夫は同情してくれた。こういうに状況に、「だから最初からプロにやってもらえばよかったのに!」などとツッコミを入れるのは、相手側に「泣きっ面に蜂」か「火に油を注ぐ」という結果を招く。それを心得ているのか、夫は招かれぬコメントは一切しなかった。

 

それから数日後、私の4X歳の誕生日が来た。その日の朝は普段より少し早めに起床した夫と娘が、隣の部屋で何やらコソコソとやっていた。そろそろ私もベッドから出ようかと身を起こしたところ、2人がプレゼントとカードを抱えて「Happy Birthday, Mummy!」と叫びながら寝室に飛び込んできた。さらに娘は私の首に飛びつき、チュウ攻めにしてくれた。何とも素晴らしい誕生日の朝だ。五十路にまた一歩近づいたのを喜ぶ気にはなれないが、このように愛しい人たちに祝ってもらえるというのは、心の底から幸せを感じる。

 

ここで夫と娘からの誕生日プレゼントをリストアップして自慢するつもりはないが、1つ特筆すべきものがある。それは、夫と娘が共同でメッセージを手書きしたバースデーカードの中に同封されていた小さな封筒。その中には、名刺サイズのピンクのカードが入っていた。よく見ると、それは先日私がヘアカットしに行った、あのおばちゃん美容師が営むヘアサロンのギフトクーポンだった。裏側には、「Hair Colouring, £80」と書かれている。ああ、なんとも気が利く夫なのだろう!

 

さっそく私はその日のうちにヘアカラーの予約を入れた。「鉄は熱いうちに打て」とでもいったところだろうか。ちなみにこの格言は日本語に昔からあったものではなく、「Strike while the iron is hot」という英語の格言を訳したものなのだそうだ。そういえば、高校生の頃に『英語の構文150』で暗記させられたイデオムのひとつだ。ヘアカラーの予約は1週間後の木曜日になった。

 

予約の当日、おばちゃん美容師は私の髪の毛をいくつかのセクションに分けてクリップで留め、DIY Disasterのセルフ修正がいかに不十分であったかをiPhoneで撮影してくれた。カットしに行った時にも手鏡で見せてくれたが、確かに滑稽だ。昭和の田舎のヤンキーのようなキンキン状態は解消されているものの、不規則な幅の赤毛のブチや筋があちこちに見られる。まるでパンクのなりそこないのようだ。これを数時間かけてムラなく丁寧に修正してもらった。その結果は下のとおり。

 

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非常に満足のいく出来上がりだが、予定よりもかなり高くついた。夫がくれたギフトクーポンがヘアカラー料金全額をカバーしてくれると期待していたが、染髪剤のタイプだの高級トリートメントだので、60英ポンド(約8500円)の予算オーバー。ここで再びDIYバレイヤージュキット購入時からの総出費額を計算すると、ギフトクーポンの金額を差し引いても165.74英ポンド(約23500円)になる。最初からプロにバレイヤージュをしてもらった場合の想定額は120英ポンドだから、45.74英ポンド(約6500円)の「損」を出している。ギフトクーポンの金額を差し引かない実質の「損」は、なんと125.74英ポンド(約17800円)なのである。すなわち、プロに2回ほどバレイヤージュをしてもらってもお釣りが出るレベルなのだ。

 

まさに、「安物買いの銭失い」の典型。ドアホとしか評価のしようがない。ちなみに、日本語の「安物買いの銭失い」に近い英語の格言は、「Be penny-wise and pound-foolish」ではないだろうか。直訳すれば、「ペニー(英国の下位通貨単位。複数形だとペンス。100ペンス=1ポンド)に賢く、ポンドに愚か」といったところだ。

 

果たして、ドアホの私はこの経験に懲りて古人の戒めを心に刻み、今後はセコイやり方を改めるのだろうか。 

 

それとも、「バカは死んでも治らない」のだろうか。。。