けりかの草子

ヨーロッパ在住歴24年、現在英国在住のバツイチ中年女がしたためる、語学、社会問題、子育て、自己発見、飲み食いレポートなど、よろずテーマの書きなぐり。

娘の4歳の誕生日〜パーティー編④ ー 注:これは今年6月に他のメディアに投稿した記事のリサイクル版

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*写真は私が利用したパーティーグッズ専門ネットショップから拝借。だが写真のものを注文した訳ではない。

 

子供の誕生日パーティーを計画するにあたって重要なのは、会場選びと招待する子供たちの人選、そして来てくれた子供たちに渡す「パーティーバッグ」なのだと夫に言われた。しかも、その中身でホストである一家の格式を判断されると言う。まるで結婚式の引き出物ではないか。高価すぎてもいけないし、安物ばかりでもいけない。もらって迷惑なくだらないおもちゃも避けるべき。キャンディーなどのお菓子も少し入れた方がいい。私は会場のパーティープランにパーティーバッグも含まれているからそれでいいのではと思っていたが、夫は中身を前もって確認し、場合によっては自分たちで選んだグッズを追加するべきだと主張した。


会場に問い合わせて確認すると、塗り絵やシール、工作セットとキャンディーとのことだった。夫が納得していないようだったので、パーティーグッズ専門のネットショップをチェックしてみることにした。日本では知らない人も多いかもしれないが、ウイリアム王子を射止めたあのケイト妃の両親は、パーティーグッズの通信販売ビジネスで富を築き上げた。起業する前は2人ともブリティッシュ・エアウェイズの社員だった。私は昔から、たかがパーティーグッズの通販でなんであんなに金持ちになれるのか不可解に感じていた。だが、こうして自分が子供のパーティーを企画する身になってみると、確かに需要がかなりあるということに気がついた。


だが、私はケイト妃の両親のファンではないので、彼らのネットショップはチェックしなかった。なかなかいい感じのネットショップを見つけたので、そこでパーティーバッグ用の品をいろいろと物色してみた。子供たちの年齢を考慮し、親の視点からも子供の視点からでもウケそうなものを見つけるのは簡単なことではない。自分なりにいいなと思ったものを選択し、念のために夫にも見せてOKを得てから注文した。


実は、娘のパーティーの2週間前に、大の仲良しのお友達のパーティーに招待されて行ってきた。この子の両親も、私たちと同じように屋内遊び場を会場に選んでいたが、そこは今まで私たちが行ったことのない場所だった。招待状には、「Frozen Kingdom」テーマのパーティーと書かれており、『アナ雪』を真似しているのが見え見えのキャラクターが描かれていた。私たちの会場より少し遠い。初めて行く場所だったので、事前にホームページをチェックしてみた。すると、私たちが住んでいるバークシャー州で最新かつ最大規模の屋内プレイ&パーティーセンターと誇らしげに書かれていた。しかも、テーマ別のパーティールームが8部屋もあるとか。これは凄い!


パーティーの当日、iPhoneのナビを使いながら会場へ向かった。到着したのはオフィスビルや倉庫が軒を並べるビジネスパーク。会場の看板を見つけて駐車場に入ると、目の前にはどデカいボックス型の建物が構えていた。入口ドアを開けて受付に入ると、後ろに広がる巨大な遊び場と、圧倒されるぐらいの数のテーブルと椅子が目に飛び込んできた。その日はお誕生日パーティーが4組ぐらいあり、それぞれの組に個別の受付エリアが設けられていた。各お誕生日パーティーにコスプレ姿のスタッフが2人配属されている。娘のお友達のパーティーは、『アナ雪』のエルサ姿のお姉さんと、『眠れる森の美女』のオーロラ姫姿のお姉さんが担当だった。


続く